大藪織物
KNOWNIZEのコンセプトに共感いただき、コラボレーションすることなった大藪織物様。
大藪織物様は、大正時代から続く繊維工場を運営していて、見た目にインパクトのある生地を生産している。
先代から大事に使い続けてこられた織り機で作る生地は唯一無二だ。
普段なかなか知ることのない、 商品ができるまでのストーリーを皆さんにも知っていただきたいと思い、工場がある愛知県丹羽郡扶桑町へ足を運び代表の大藪さんに生産へのこだわり、 想いを聞いた。
----大藪織物の歴史を教えて下さい。
大正8年からこの地で繊維工場をやっていたと聞いています。
会社の形態のなったのは私の親の世代、昭和30年からです。
私自身は、30年前にこの会社に入って、2代目として後を継いできた流れになります。
----どういったタイミングで会社を継がれたのですか?
あんまりかっこいい話ではないですが、バブル崩壊と後は家が会社をやっているということで、なかなか就職先が決まらずと言う感じで家業に入りました。
就職活動の面接でも「家がやっている会社は自分とは関係ありません。継ぐ気はありません。」ということはウソになるという思いから言えませんでした。
昔から親父との会話で、ずっと続けてきて大事に育ててきた会社だからということは言われ続けていて、若い頃は「そんなもの継ぐ気なんてないぞ!」と言っていたものの、やはり昔からどこかで最終的には自分が家業を継ぐのだろうと思いはあったのだろうと思います。
----会社を継ぐというお話をされたときお父様は嬉しそうでしたか?
あんまり表立って嬉しそうな感じはみせてなく、「おっ。そうか。」ぐらいだったのですが、後からおふくろに聞いたところかなり喜んでいたみたいですね(笑)
----素直に表現できないお父様も素敵ですね(笑)大藪さんもいつか自分のお子さんに会社を継いでほしいというお気持ちもあったりするのでしょうか?
私も子どもがいますが、素直にありがとうということを言えなかったりするものです(笑)
もちろん、継いでほしいとは思っていますが、こればっかり子どもの人生もあるので、彼・彼女の判断かと思っています。
----お父様のお話しを聞くとすごく職人の気質のある方だと感じましたが、大藪織物としてのこだわり、作品に対する思いなどありますでしょうか?
使ってくれる人が、「かっこいいな」と思ってくれる、見た目にインパクトがあるものを作りたいなと思っています。
太い糸を使って作る生地を大藪織物は得意としています。少し田舎っぽいものかもしれないですが、温かみがある生地だと思っていて、見る人の心を動かすような何が伝わればいいなと思って生産をしています。
使う人のことを考えて、「どんなものがカッコよく見えるかな?」 「どんなものが優しく感じるかな?」ということを考えながらモノづくりをしています。
---働かれてるスタッフさんとはどのようなことを共有されているのですか?
アットホームな雰囲気でモノづくりに関わってくれればいいなと思っています。
ただ妥協はせずに、プロ意識と誇りをもって仕事にあたってください。ということを伝えています。
---長年使われている織り機。すごく大切にされているという印象を受けたのですが、機械について教えていただけますか?
長い間使っているので、正直壊れることはたくさんあります。
これは同業者の方でもかなり頭の痛い問題なのではと思っています。
部品を変えたり、騙し騙しなんとか長い間使えるように保ってきたのが現実ですが、新しいから機械がいいということでもありません。
古いからこそどんな種類の糸でも対応できたり、スピードがないからこそ、程よく確実に仕事をこなしてくれる。そんなこともあったりします。
---古い機械だからこそできる良さってどんなところにあるのでしょうか?
沢山の種類の生地を一枚に織るということは簡単なことではありません。
そういう沢山の種類の糸に対応でき生地を作ることできる。
これは古い機械ならではの技術だと思っています。
---今回大藪さんの生地を使ってビーズクッションを作りますが、最後にお客様にお伝えしたいことなどありますでしょうか?
くつろいで頂ければと思います。
人それぞれ使い方があるのでこうして欲しいなどという要望はないですが、純粋にくつろいで頂ければ嬉しく思います。
終始インタビューの間、笑顔が素敵だった大藪さん。
その笑顔の中にも長い間お客様のことを第一に考え、モノづくりをされてきた芯の強さを感じました。
古いからこその良さ。大藪織物様の生地の温かみやカッコよさ。
KNOWNIZEを通して是非お客様に体感していただきたいと思っています。
大藪織物で丁寧に作られた千鳥生地
商品名 :Chidori Premium Potra Cushion
価格:¥27,000
生産者:タキコウ縫製・大藪織物